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理事長メッセージ


奈良の再発見を通して日本と世界に貢献する

私はこれまで世界の119カ国を訪問してきました。しかし、奈良はそのどれに比べても勝るとも劣らない素晴らしいところです。私は奈良県に生まれ育ち、中高6年を奈良市の学校で学んだことを、幸運だったと思っています。
奈良は、日本統一の原点であり、日本最初の本格的な首都であり、中国、朝鮮などの多くの民族が居住する国際都市でした。奈良を学ぶことは、日本を学ぶことであり、世界を学ぶことです。
過去数年間、世界はコロナ禍で苦しめられ、ミャンマーとアフガニスタンで政変があり、ロシアがウクライナに攻め込み、パレスチナでも激しい戦闘が行われています。大変な時代です。

しかし、これは歴史上それほど珍しいことではありません。感染症と政変と戦争の中を、人類は生き抜いてきました。
古代日本でも、7世紀には大化の改新があり、白村江の戦いがあり、壬申の乱がありました。いずれも奈良県の中で起こったか、あるいは奈良に密接に関係した事件でした。
また、8世紀前半の奈良では、天然痘の流行があり、100万人ないし150万人、当時の日本の人口の25%ないし35%が亡くなりました。大仏の建立は、この疫病の退散を願ってのものでした。

その奈良は、今日、平和で文化的な町として生き残っています。江戸末期の奈良奉行、川路聖謨は、奈良の地が東大寺?興福寺をはじめとしてよく保存されているのは、人々がみなこの町を大切にしてきたからだと述べています。

この困難な時代に、奈良県立大学は、こうした歴史をよく噛み締めながら、教育?研究に取り組み、国際社会で活躍できる人材を育成することを目指します。

いつの時代にあっても、大学の4年間というのは特別な時期です。生涯の友人に出会い、一生の趣味を見つけるのは、大学生の時が多いのです。激しい動乱を乗り越えてきたこの美しい平和な町で、ぜひ、多くの思い出を作っていただきたいと思います。

奈良県立大学理事長 北岡 伸一

きたおか?しんいち/ 1948 年生まれ

1971年 東京大学法学部卒業
1976年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)
1985年 立教大学法学部教授
1997年 東京大学法学部教授
2004年 特命全権大使(国連日本政府代表部次席代表)
2012年 東京大学名誉教授
2012年 国際大学学長
2014年 政策研究大学院大学特別教授
2015年 国際協力機構(JICA)理事長
2015年 4月から公立大学法人奈良県立大学理事長を務める
2022年 4月 国際協力機構(JICA)特別顧問
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